2015年05月24日

裁判(民事訴訟)は判決までにどの程度の期間かかるのか?

1 民事訴訟の平均審理期間

今回は、裁判に関する話をしてみたいと思います。

民事訴訟の審理期間がどのくらいかご存知でしょうか。

最高裁判所が、平成25年7月に公表した「裁判の迅速化に係る検証結果」によれば、

民事第一審訴訟(地方裁判所の通常訴訟及び人事訴訟)の平均審理期間は、

平成15年・・・8.2ヶ月
平成24年・・・7.8ヶ月

とされています。

この間、平成21年、22年の6.5ヶ月という時期を中心に、平均審理期間が7ヶ月を下回る時期もありましたが、これは、過払い金返還請求事件の数が増えたためです。
(実際、過払い金返還請求事件の裁判所の新受件数は、平成22年がピークになっています)

過払い金返還請求事件は、弁護士に依頼せずに本人が訴訟提起することも珍しくない事件で、他の事件と比較すれば、それほど複雑困難な問題がないことが原因だと思われます。

なお、過払い金返還請求事件を除いた数字は、

平成15年・・・8.3ヶ月
平成24年・・・8.9ヶ月

です。


つまり、民事訴訟は、判決まで大体8〜9か月はかかるということです。



2 過去の平均審理期間

ちなみに、過去のデータを紹介すると、昭和20年代後半に約8ヶ月程度という時期もありましたが、審理期間の長さがピークとなった昭和49年頃は、17.3ヶ月もありました。

つまり、判決までに約1年半もかかっていました。

さすがに、平均で1年半もかかると、かなり長い感じがします。

日本の裁判は時間がかかるというイメージを持たれている方もいると思いますが、その頃のニュースなどが頭に残っているのではないでしょうか。


また、参考までに、あるデータによれば、日本の現状は、アメリカ、イギリス、フランス、ドイツと大体同じか、少し短い程度のようです。

いかがでしょうか。
あくまで平均の話であり、事件のタイプや個別の事情によって長さは異なりますが、現在は、8〜9ヶ月程度で終わります。過去と比べると相当短くなりました。

やはり長いと感じたでしょうか。それとも意外と短いと感じたでしょうか。


今後も裁判に関するお話をしたいと思います。



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posted by bunya-shirato at 09:14| 裁判の話