2015年03月29日

相続や遺産分割に期限はあるか?相続放棄や相続税などに注意すべき

 「相続の手続きいつまでにすべきでしょうか?」
 「遺産分割に期限はありますか?」
 相続の法律相談では、このような質問をされることがあります。
 
 まず、遺産分割には期限はありません。
 被相続人が亡くなったものの、遺産分割をせずに、そのまま年月が経過してしまうケースはありますが、それでも、遺産分割が出来なくなるというわけではありません。

 ただし、相続手続きを放置しても一切問題が生じないというわけではなく、以下の点には注意しなければなりません。

@相続放棄は3ヶ月以内
 被相続人に多額の負債(借金)があった等の理由で、相続放棄を望む方もいると思いますが、「自己のために相続の開始があったことを知った時から三箇月以内」(民法915条1項)に相続放棄をしなければなりません。
 そして、この相続放棄は、家庭裁判所に相続放棄の申述という手続きをする必要があります。

A相続税の申告は10カ月以内
 相続税の申告は、被相続人が死亡したことを知った日の翌日から10か月以内に行わなければなりません。
 仮に、遺産分割が未了の状態でも、法定相続分を元に、申告・納税しなければなりません。
 小規模宅地の特例についても、相続税の申告期限までに遺産分割が完了していない場合には、特例が適用されない扱いになってしまいます(3年以内に遺産分割が完了して、特例の要件を満たす場合には、適用が可能となりますが、一旦は申告・納税しなければならず、納税資金の確保の面で問題が生じかねません)。

B時間が経過すると遺産分割が困難になる
 以前解説しましたが、遺産分割をせずに放置すると、相続人が増えたり、行方不明になったり、そもそも会ったこともない相続人たちが分割協議をしなければならないなど、遺産分割が困難になる可能性が高まります。
  

 以上の通り、遺産分割には期限はありませんが、放置せずになるべく早めに手続きすることをお勧め致します。


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posted by bunya-shirato at 10:21| 相続