2015年03月22日

弁護士・法律事務所がHP(ホームページ)やブログを持たない理由

最近は、ホームページを持つ弁護士増えましたが、まだまだ持たない弁護士もたくさんいます。また、持っていても、ごくごく簡素なものも多いです。

以前、マーケティングコンサルタントの方から、弁護士は、ホームページやネット広告に力を入れて、もっと顔を出さないとダメだと言われたことがあります。

もしかすると、世間的には、ホームページを持たない弁護士は、経営センスがない、営業やITに疎いなどと思われているのかもしれません。

しかし、ホームページを持たない弁護士が多い理由はもっと違うところにあります。


@集客の必要が無い
既に固定客がいて、ネットで集客しても忙しくなるだけでメリットがないというケースです。弁護士の仕事は大量生産出来ないのが基本なので、仕事が増えればそれだけ労働時間が増えることになります。寝る時間がなくなります。
企業であれば、人を増やして体制を整えればいいと考えるのかもしれませんが、そこまで商売っ気が無く、マイペースでやりたいという方もいます。
そもそも、自由に仕事がしたいから弁護士になったという人は多いです。


A他に優れた集客方法がある
 以前は、顧問先、税理士・司法書士などの他士業、過去の依頼者などからお客様を紹介してもらうことが弁護士の集客方法のメインでしたが、実は、今でも優れた集客方法であることに変わりありません。

 弁護士の仕事は、トラブルの解決を依頼され、紛争の真っただ中に積極的に関与していくことが多く、危険を伴うことが多い仕事です。そのため、お客様との相性や事案の性質を無視して依頼を受けてしまうと、相手方だけでなく、お客様との間で後々トラブルになることが多いのも事実。
 その点、懇意にしている方から紹介してもらう場合は、ある程度ふるいにかけられている面があり、比較的安心して依頼を受けることが出来るのです。
 広告費用が要らないというだけでなく、業務を遂行する上での余計なトラブルを回避できるというメリットです。

 また、自分で解決できない相談を受けた場合、弁護士同士や他士業の間でお客様を紹介し合うということは頻繁に行われており、信頼されている弁護士であれば、紹介だけでもそれなりの集客は出来てしまいます。


B顔写真や情報を出したくない
 弁護士の仕事は、一般に考えられているよりも危険な職業で、数年に1度、場合によっては年に数人の弁護士が、扱った案件が原因で殺害されているのも事実。そこまでいかなくても、脅されるなどの業務妨害されることはよく聞く話です。
 そのため、必要以上に情報を出したくない、特に顔写真を出したくないと考えている弁護士もいます。
 私の知り合いの弁護士も、ある案件で業務妨害を受け、掲載していた顔写真を削除してしまいました。

 弁護士が抱いているこの辺のリスク感覚は、あまり知られていないのではないでしょうか。


 他にも、そもそも弁護士の仕事は商売ではないから広告すべきではないという考え(実際、以前は広告が禁止されていました)、弁護士が宣伝広告するのは格好悪い(職人気質の方も多いです)、などの理由もあると思います。

 くれぐれも、ホームページを持っていないから、仕事が出来ないダメな弁護士だとは思わないようにしてもらいたいと思います。



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posted by bunya-shirato at 11:07| 弁護士の仕事