2016年01月23日

配偶者と死別した場合の姻族関係終了届・復氏届と相続権・扶養義務など

離婚した場合、婚姻したことで姓が変わった配偶者は、旧姓に戻る(復氏)ことが原則です(民法767条1項)。
もし、婚姻中の姓を継続したいのであれば、離婚から3ヶ月以内に届出をしなければなりません(民法767条2項)。

また、婚姻したことにより配偶者の親族との間で生じていた姻族関係は当然に終了することになります(民法728条1項)。

そして、離婚すれば、その後は配偶者ではないため、推定相続人ではなくなり、元配偶者が亡くなったとしても、相続権は有しません。



以上が離婚した場合の法律関係ですが、死別した場合は、以下のとおりになります。

まず、配偶者と死別したとしても、当然に旧姓に戻るということはなく、復氏する場合は、復氏届(民法751条)をしなければなりません。
離婚の場合は、旧姓に戻るのが原則で、婚姻中の姓を名乗り続ける場合は、3ヶ月以内に届出をする必要がありますが、それとは原則が逆になります。
なお、離婚の場合は、届出に3ヶ月の期限がありますが、死別した場合の復氏届に期限はありません。

次に、姻族関係についてですが、配偶者と死別しても当然には終了せず、姻族関係を終了したい場合は、姻族関係終了届をする必要があります(民法728条2項)。

そして、復氏届をして旧姓に戻ったとしても、それだけでは姻族関係が終了しませんので、その点は、注意が必要です。

また、姻族関係を終了させたとしても、亡くなった配偶者の相続人であることは変わりなく、届出により相続権を失うことはありません。



ところで、旧姓に戻すだけであれば、姻族関係終了届をせずとも、復氏届をすれば足りますので、わざわざ姻族関係終了届をする法的な意味はどこにあるのでしょうか。

結論から言うと、扶養義務が無くなるという点にあります。


民法877条1項
「直系血族及び兄弟姉妹は、互いに扶養をする義務がある。」
2項  
「家庭裁判所は、特別の事情があるときは、前項に規定する場合のほか、三親等内の親族間においても扶養の義務を負わせることができる。」


配偶者と死別したとしても、姻族関係にあり続ける以上、場合によっては、扶養義務を負うことがあるのです。
何らかの事情により、そのような関係を解消しておきたいという場合は、姻族関係終了届をしておくことが大切です。




白土文也法律事務所は、遺言・相続などの個人の法律問題、中小企業・ベンチャー企業の法律問題を中心に取り扱っております。
調布・稲城・多摩・府中・狛江・三鷹など多摩地域・京王線京王相模原線沿線、世田谷区・杉並区その他の東京23区、川崎市その他の神奈川、埼玉、千葉、茨城県その他の関東各地からの法律相談を受け付けております。
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posted by bunya-shirato at 18:46| 親族関係

2016年01月06日

2016年も宜しくお願い申し上げます

今年最初のブログです。
本年も可能な限りブログを継続したいと思っておりますので、どうぞ宜しくお願い申し上げます。


さて、年末年始の休みを利用して、昨年1年間にご依頼頂いた案件数やその内容を整理しましたが、昨年は、当事務所の注力分野である遺言・相続、中小企業・ベンチャー企業の支援が案件の半分以上を占めていました。
もっとも、その他にも、労働問題、建築問題、上海案件など注力分野以外の案件も相当数担当する機会に恵まれました。


本年は、遺言・相続分野、中小企業・ベンチャー企業の支援をより一層強化しつつ、お客様の悩みに幅広く対応出来るように、注力分野を問わず対応していきたいと思っておりますので、どうぞお気軽にご相談下さいますようお願い申し上げます。




なお、当事務所の業務時間が下記の通り変更になりました。

業務時間:平日10時〜18時
定休日:土日祝日
※平日18時以降、土曜日の相談についても、調整がつく限り対応可能ですが、平日の業務時間内にご連絡の上ご予約を下さいますようお願い致します。




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posted by bunya-shirato at 22:08| 日記